(36) Concert by the Sea (1955) / Erroll Garner
- アーティスト: Erroll Garner
- 出版社/メーカー: Sony/Bmg Int'l
- 発売日: 2008/03/12
- メディア: CD
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バド・パウエルに始まるバップからハード・バップのピアノのスタイルは、ひたすらホーンライクな右手を追求していった感があるが、ガーナーのピアノを聴いていると、ピアノという楽器の本来の使用法というのはこういったオーケストラルな奏法にあることを今さらながら思い出すのだ。
芸能ピアノといってバカにするなかれ、だ。
現代のジャズ・ピアノ・シーンはいまだにパウエルとエヴァンスの影を引きずりながら動いているが、今の若いピアニストがこのガーナーのピアノを聴いてどう感じるか、聞いてみたい気がする。案外ユニークなピアノ・スタイルを築くヒントになるんじゃないだろうか?*1
*1:と思ったら、ダン・ニマーというピアニストなんかが、かなりガーナーを意識したスタイルで弾いているようだ。僕は聴いたことないが・・・