キュートなローマ人たち

ローマ人の物語 (17) 悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (17) 悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)

定期的に小説がどうにも読めない期間がやってきて困る。
さて何を読もうか困っていたら、『ローマ人の物語』の文庫版の続編が発売されていたので、ほっとひと安心。これで、しばらく読む本に苦労しない。
No17からの4冊は、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロの四皇帝を扱った「悪名高き皇帝たち」。
カエサルの項では、あまりの思い入れの深さからか、珍しくちょっとバランス感覚を失した感のある塩野氏だったが、アウグストゥスの項では本来の冷静でありながらドラマティックな筆致を取り戻したようだ。
カエサルアウグストゥスで、(ドラマ的には)ローマ史のピークを過ぎてしまったこのシリーズだが、僕としてはこの「悪名高き皇帝たち」が一番読みたかったところだ。それでも単行本を買ってないのは、僕の文庫へのこだわりだ、と言っておこう(^o^;
今日電車の中で20ページほど読んだが、あんまり面白くて一駅乗り越してしまった。