或る商談

今日は、6時に商談があるということで恵比寿まで出向いたが、先方から1時間ばかり遅れるとの電話が入り、仕方なく駅前のルノアールで暇をつぶしていた。7時過ぎに相手がやって来て、すいません、すいません、お待たせしまして。お腹がすいたでしょうから、ちょっと寿司でも食べながらお話しましょうか。ということで、あるホテル内の寿司屋に入った。
お飲み物は?と聞くので、僕は(とりあえず)ビールをたのんだが、相手は車で来ているので飲めないと言う。なぁんだしょうがないな、というわけで相手はお茶のおかわりだけ、僕はグラスビール2杯と冷酒を2合ばかり飲みながら、かなり上ネタのニギリを食いながら、商談は続く・・・

商談のキモは相手の本音を引き出すことだったりする。
人は一般に、飲むと気持ちが大きくなって本音を吐くもので、僕は相手を飲ませて本音を吐かせるのが結構得意だったりするが、逆に、自分は飲んでも(ある程度までは)本音を吐かないという陰険な性質を持っている。
もしかすると、相手は僕に飲ませて良い条件を引き出そうとしたのかもしれないが、ところがどっこい、僕は酒は飲んでも、そんな条件は飲めないよ、というわけで、まぁ検討してみます・・・で商談はおしまい。

相手の間違いは、僕に酒を勧めながら自分はお茶で通したことで、僕に不要な警戒心を植え付けてしまったことにある・・・ように見えるが、実は、僕は一人で酒を飲んでるのがなんだかつまらなくて、ノリが悪かった、というだけの話である(^o^;
それにしても、寿司はかなりうまかった。